代替愛馬ボニータシチー 第7戦


馬体もかなり筋肉がついてきて、期待度アップ!!

・・・と前走特集で書いたら、今回はいきなり芝の2000mに出走。

前走、交流戦とはいえダート1400mで僅差2着の馬が、なぜ芝の中距離に!?

6月27日 札幌5R 3歳未勝利 芝2000m 牝馬限定戦は、

あっと驚く3着/10番人気!!

しかもメンバー中最速上がりで、走破時計も良好。

なんとなんと、中央で優先出走権をもぎ取る。

次走は田中章博調教師の切り札・安藤勝己騎手はないものか。

レース回顧と時計の分析、

レース後の柴原央明騎手のコメント、専門誌の高評価を掲載。

(2009年6月29日完結)

2009年6月21日作成

●最終決戦地・北海道へ

 前走僅差2着のボニータシチーですが、3歳未勝利クラスの最終決戦地・北海道に渡りました。この3か月で勝ち上がれなければ、基本は引退。厳しい戦いが待っています。

 ボニータシチーは可能な限り、門別などの地方交流戦を狙いながら、中央も視野に入れての戦いとなります。

 ボニータシチーは牝馬ですが、前走時で440キロと、それなりに馬格があり、しっかりと鍛えられているので、筋肉がつき、馬体はどんどん良化しています。なんとか、勝ち上がって、再び本州に戻ってきて欲しいですね。

これ以降は6月24日に作成

●追い切り情報(6月24日更新)

前走前 5月28日 栗東CW 良馬場 馬なり余力

助手
6F 83.8
5F 68.6
4F 54.2
3F 40.0
1F 11.8[7]
シゲルタック(古馬1600万)馬なりの内に3F付クビ先着



6月17日 函館W 良馬場 ゴール前仕掛け

助手
5F 71.1
4F 54.2
3F 39.5
1F 12.6[5]
ブレイクヒストリー(3歳未勝利)強めの外に先行3F付同入


6月21日 函館W 良馬場 馬なり余力

助手
4F 55.8
3F 39.1
1F 12.8[7]


6月24日 函館W 良馬場 強め

助手
5F 68.2
4F 52.5
3F 38.3
1F 13.5[9]
ブレイクヒストリー(3歳未勝利)強めの外に先行3F付0.2秒遅れ
 6月17日、最終決戦地北海道に渡って、最初の時計を計時しました。終い重点とはいえ、それなりに伸びており、好調を持続しているようです。前走の地方交流戦2着の時も、レース直前に終い1F11秒台で上がっていて結果を残しましたし、今回もそれに近い良好な状態であると推測できます。

 6月21日、13−13程度の速いところを短めに乗られました。これも最後までしっかりと伸びており、私はかなりいい状態と判断します。

 6月24日、・・・!?。馬場の九分どころを通っているとはいえ、全体の時計の割に終い13.5秒はかかり過ぎています。私ほっさんの追い切り評価は「C」です。今週の芝2000mに出走想定されていますが、この動きなら、今週は回避すべきでしょう。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 6月27日 札幌5R 3歳未勝利 芝2000m 牝馬限定戦 全14頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
エアミカサラ
エルグラン
サウンドデイジー
シーアンムーン
スカーレットシチー
チューベローズ
デンコウユイマール
ブラストルピナス
ボニータシチー
ポエットロリエット
ラブセナー
リーニッドスター
リッカカントリー
レジェンドブルー
 想定数は14頭で、このままですと出走できそうですが、牝馬限定戦とはいえ、なぜ芝の2000mなのでしょう。芝というのも疑問ですし、2000mという距離も疑問です。せっかく馬が良くなって来ているだけに、ここへの出走は疑問です。いや、結局ダートの1700mに出走すると思うのですが。

●札幌芝2000mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前の4コーナー奥のポケット。スタンド前の直線をフルに使いコースを一周する。競馬場全体をフルに使う癖がないコースで、最初の1コーナーまでの距離も約380mある
 枠の優劣はほぼフラットだが、多頭数になった場合の大外枠はガクッと成績が落ちるので注意
 このコースも2コーナー過ぎまでの前半の位置取りは大きなポイント。芝1800mほどではないが、逃げ・先行馬が有利だからだ。逃げ馬の連対率は20パーセント弱ある
 ここでも函館に比べて芝の状態が良好であるということが大きい。逃げ・先行馬がまとめて消えるシーンは少ない。差し・追い込み馬は、小回りのカーブをマクリながら進出できる器用さが要求される。また、脚質に限らず洋芝適性は必須。これは血統面によるところも大きいが、上がりがかかる馬場への対応が求められる。

有利な枠順 多頭数の大外枠のみ不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、洋芝適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、田中勝春、藤田伸二、四位洋文、横山典弘
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 2分03秒9 2分04秒7
古馬500万 2分02秒8 2分05秒1 2分05秒5
古馬1000万 2分02秒7 2分03秒0 2分04秒9
古馬オープン 2分00秒4 2分01秒6

これ以降は6月27日に作成

●出馬確定表

 今回は、週末にほっさん厩舎3頭出しの為、初芝で初距離のもっとも期待の持てないボニータシチーの出馬確定表は割愛させていただきます。

●ほっさん予想

 前走、地方交流戦とはいえ、ダートの1400mで僅差の2着。そこから牝馬限定戦とはいえ、今回いきなり芝の2000mというのは、未勝利戦末期ということもあり、納得が出来ません。常識的には無謀な話で、これで疲労でも残って引退ということになれば、悔いが残って仕方ありません。

 田中章博調教師も芝よりもダート向きだと判断されてのここまで6戦ダートなのでしょう。ならば強気にはなれませんし、今週出走する他の2頭(レイアシチー・ペルシステンテ)よりも期待は出来ません。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 高柳利 井尻恵 小原靖
ボニータシチー
ボニータシチー以外は省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ボニータシチー 34 28 34 34


デイリー馬三郎

予想印

◎ レジェンドブルー
○ エアカサミラ
▲ ポエットロリエット

以下省略


ボニータシチーは無印

大阪スポーツ

予想家の印
馬名 函館
立川
函館
河合
札幌
荒井
本紙
山村
ボニータシチー
以下は省略

●各陣営のコメント

ボニータシチー

 「函館入り後はカイ食い旺盛で体調は良さそう。ガラッと条件を変えて違った面が出れば。」(田中章博調教師・デイリー馬三郎)

スカーレットシチー

 「背丈が伸びてかなり成長しているし、体が増えていても問題ない。芝のこの条件で期待。」(野口助手・デイリー馬三郎)

ポエットロリエット

 「周囲を気にしてテンに置かれてしまうが、しまいは伸びてくるからね。展開が向けば。」(森貞助手・デイリー馬三郎)

●レース 

 ボニータシチーのスタートは良く、ポンと出ますが、左右にフラつき、鞍上柴原央明騎手もあまり押っつけずに後方2番手の位置取りになります。先行有利なこのコースでそれなりのスタートを切っているにもかかわらず、なぜ、前を目指さないのでしょうか。

 ボニータシチーは向正面では、はっきりとスローペースだったこともあり、外に持ち出し徐々に進出します。4コーナーでは後方から5番手まで押し上げます。勝った藤田伸二騎乗のレジェンドブルーは、レース後の藤田伸二騎手のコメントにもありますように、スローペースを察知し、4コーナーで早めに動いて勝利をもぎ取りました。スローペースだったにもかかわらず、前に居たシチー軍団のスカーレットシチーなどは、レジェンドブルーに早めに来られたことによってたちまち苦しくなり、先行3騎で掲示板に残ったのは、5着のトップスタイリストのみです。
 
 ボニータシチーは4コーナー途中でムチが数発入り、大外に持ち出されます。正直、直線の短い先行有利の札幌競馬場。このまま11着かと思われましたが、そこからの脚が凄いのなんの。グングン加速して、2着はあるかと思われました。結局、脚色では2着馬に勝っていたものの、ゴールが来てしまい3着。全く予想できなかった展開で、驚きました。これは本当に嬉しい誤算です。

 上がりはメンバー最速の35.3秒!!洋芝適性は相当なものと思われます。

 まだ開幕2週目で、外側の馬場が特に良いというわけでもなく、内もそんなに失速していないことから、ボニータシチーは凄く切れる印象でした。

●時計の評価

 今回のボニータシチーの走破時計2分03秒1良馬場は、札幌芝2000mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ちタイム2分03秒9良馬場と比較しても好時計で、古馬500万クラスでも掲示板くらいには載れる時計です。もちろん開幕2週目で馬場も傷んでおらず、時計も出る状態です。そういう意味では平均的な時計と言えますが、初芝でこの内容なら、なかなか良いのではないでしょうか。

 道中はラチ沿いの最短距離でしたが、4コーナーでは大外ブン回しの正攻法での時計ですから、評価出来ますね。

これ以降は6月29日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

レジェンドブルー(1着)

 「ペースが遅かったので、無理に我慢されるより早めに動いた方がいいと思った。最後までしっかり伸びたし、作戦勝ちだね。」(藤田伸二騎手・競馬ブック)

ボニータシチー(3着)

 「初めての芝で戸惑っていたけど、後ろからの競馬になっても最後まで真面目に走ってくれましたね。この距離も良かったんでしょう。条件替わりで違った面が出たのは収穫でした。」(柴原央明騎手・競馬ブック)

ポエットロリエット(10着)

 「今まではゲートで遅れていたようですが、今日は普通に出てくれました。道中のペースが遅かったので、少し掛かるところがありました。それでも4コーナーでは一瞬いい脚を使ってくれるかなと思いましたけど、追ってからの反応がありませんでした。体が減ってしまった理由はわかりませんが、影響は大きかったと思いますし、距離ももう少し短いほうが競馬はしやすいでしょう。札幌の馬場に関しては、まだ開幕したばかりでそこまでパワーが必要ではないので、体が小さいからと言っても、あまり関係はなかったと思います」(北村友一騎手・キャロットクラブHP)

●専門誌のレース評価

ボニータシチー(3着)

 「後方で脚をタメる。距離延長でも折り合いはスムーズだったし、直線は大外から目立つ伸び。完全にメドを立てた。」(競馬ブック)

●今後の展望

 ダートでもメドの立てたボニータシチーですが、芝の中距離でもかなりやれそうです。しかし、札幌では芝の牝馬限定未勝利戦はもうありません。ダートの1000mと1700mがあるだけです。小倉や新潟ならあるのですが、さてどうするでしょうか。

 せっかくの優先権ですから、洋芝に適性があるということからも、牡馬混合戦でも札幌の芝2000mに出走するでしょう。それほど内容は良かったですし、時計的にも通用します。

 ただ、ずっと使い続けているので、そろそろ疲労が心配です。未勝利馬にとって、ゆっくり出来ない時期だけに、難しいところです。

●最後に

 私は前走の現地観戦レポートで、ボニータシチーは馬体に成長が感じられ、筋肉も付き、今までにないデキと書きました。今回、初芝で結果を残した訳ですが、デビュー当時の華奢なつくりの時ですと、さすがに芝でも大敗でしたでしょう。

 馬体重は440キロ程度と牝馬にしてはそこそこ馬格もあり、ビシビシと鍛えられてきたことで、強くなってきた気がします。

 こうなったら、とにかく勝ちたいですね。同節に出走した期待のペルシステンテは勝ち上がりに黄色信号が点灯しました。昨年はペルシステンテはアッサリと勝ち上がり、ボニータシチーは苦労するだろうと思っていましたが、今はその真逆です。どちらの愛馬にも勝ち上がって欲しいですが、6月29日現在は優先出走権もあり、内容の良いボニータシチーの方が、勝ち上がる確率は高そうです。いやぁ、競馬って難しいですね。

 とにかく、私ほっさんに代替馬初の勝利をプレゼントしてくれッ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2009年6月21日作成 24日、27日、29日加筆
ボニータシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2009年 6月 3日 第6戦 JRA指定交流 神鍋山特別 姫路ダ1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地観戦レポ

2009年 4月 8日 第5戦 JRA指定交流 山桜賞 笠松ダ1400m (5着1番人気

2009年 2月22日 第4戦 3歳未勝利 京都ダ1400m 牝馬限定戦 (10着/10番人気)

2009年 1月21日 第3戦 JRA指定交流 若菜賞 笠松ダ1400m (2着2番人気

2008年12月21日 第2戦 2歳未勝利 阪神ダ1400m (9着/10番人気) 写真多数付き 現地報告レポ

2008年10月26日 デビュー戦 2歳新馬 京都ダ1400m 牝馬限定戦 (8着/5番人気) 写真多数付き 現地報告レポ

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